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「あ、これってあれだ!」とつながった瞬間を語ってみる、ちょっと変わった書評ブログ。

♯11 生めば生むほど足りなくなるというパラドクス。ロバート・キヨサキ『金持ち父さん貧乏父さん』

 こんにちは。ご無沙汰しております、kazuです。

今回は、この前読んだこの本から。

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

改訂版 金持ち父さん 貧乏父さん:アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学 (単行本)

 

今更感はあるけれど

この本、もうベストセラーなので知らない人はあまりいないかもしれません。

 

 お金の力を正しく知って、思い通りの人生を手に入れよう。
変化の時代のサバイバルツールとして世界中で読まれ続けるベスト&ロングセラー、待望の改訂版。(Amazon内容紹介より) 

 

簡単に言うと、 「お金」の仕組みについて、とてもわかりやすく教えてくれる本。

目からうろこ、とは適切な表現で、ああ、こんな見方もあったんだ!
と再発見させてくれます。

「大学生 読むべき」とかでググると必ず出てくるような名著。
実際に、私がこの本を知ったきっかけもそれです(笑)。

皆が読んでる本がいいものとは限りませんが、これは、自分の価値観の「こり」に気付くという意味で、一読の価値があると思います。おすすめです。

 

この本から得られる永遠の教訓

さあ、本題に入りましょう。

この本から得られる教訓はいくつもあるのですが、私が一番印象に残ったのは、
「お金を使ってしまうからお金が無くなっていく」
というもの。

当たり前の話じゃん、って思った人。

そう、当たり前。当たり前なんですが、でも、皆(少なくとも私は)意外と本質を分かってないんですよね~

 

生めば生むほど足りなくなる

この本を通してキヨサキ氏が主張しているのは、自分の支出がどこにあるか見極めろ、ということ。

あなたは、頑張って働いて儲けて、そのお金、何に使いますか?

いい車、広い家、アクセサリー……

よりいい暮らしを、よりいいものが欲しくなることによって、さらにお金を使う。
そして、お金が足りなくなっていき、さらに働く。

キヨサキ氏は、この状態を「ラットレース」と呼び、警鐘を鳴らしています。

生めば生むほど足りなくなる、というわけです。

 

あの人も言っていたこと 

生めば生むほど足りなくなる、というパラダイム

勘のいい人は、ピンと来たのではないでしょうか。

実はこれ、少し前に話題になった、あの「世界一貧しい大統領」も同じことを言っています。

貧乏なひととは、少ししかものを持っていない人ではなく、無限の欲があり、いくらあっても満足しない人のことだ

 

ホセ・ムヒカ大統領の伝説のスピーチ

来日して、一躍時の人となったホセ・ムヒカ大統領。
ウルグアイの元大統領で、質素な暮らしぶりから、国民に愛されました。

そのムヒカ大統領を、世界的に有名にしたのがこのスピーチ。


世界でいちばん貧しいムヒカ大統領によるリオ会議(Rio+20)スピーチ

 

 このスピーチは、世界中で反響を呼んで、日本では絵本も出版されています。

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

世界でいちばん貧しい大統領のスピーチ

ムヒカ大統領について簡単に解説した文章があったので引いておきます。

 

 演説の壇上に立ったムヒカ大統領。質素な背広にネクタイなしのシャツすがたです。そう、かれは世界でいちばん貧しい大統領なのです。給料の大半を貧しい人のために寄付し、大統領の公邸には住まず、町からはなれた農場で奥さんとくらしています。花や野菜を作り、運転手つきの立派な車に乗るかわりに古びた愛車を自分で運転して、大統領の仕事に向かいます。身なりをかまうことなく働くムヒカ大統領を、ウルグアイの人びとは親しみをこめて「ペペ」とよんでいます。(「BOOK」データベースより) 

 

このスピーチについてもっと知りたい方はこちらを。

hana.bi

 

あればあるほど欲しくなるというパラドクス

 このスピーチ全体で、ムヒカ大統領は、「よりたくさんのものを、より求めるように私たちはコントロールされているのではないか?」と問いを投げかけています。

沢山のモノを持っていても満足できず、さらに求めてしまう。

これは……
そう。『金持ち父さん貧乏父さん』で、「お金に困っている人がやっていること」としてキヨサキ氏が指摘していることです。

このパラドクスに気づいた人は過去にも現在にもたくさんいて、例えば、この本にも同じようなシーンが出てきます。

モモ (岩波少年文庫(127))

モモ (岩波少年文庫(127)) 

  町はずれの円形劇場あとにまよいこんだ不思議な少女モモ。町の人たちはモモに話を聞いてもらうと、幸福な気もちになるのでした。そこへ、「時間どろぼう」の男たちの魔の手が忍び寄ります…。「時間」とは何かを問う、エンデの名作。(「BOOK」データベースより)

 

 この本は、以前の記事でも取り上げましたが……

#4 大人がはまってしまうのにはわけがある。J.K.ローリング『ハリー・ポッター』×尾田栄一郎『ONE PIECE』 - Connect.(コネクト・ドット)

 

内容説明にもある通り、世界の大人たちは「時間どろぼう」に時間を奪われてしまうわけですが、この姿は、今の社会の人そのもの。

いろいろな手段を使って、時間を「節約」しているはずなのに、やりたいことを増やすせいで、節約して余ったはずの時間も失っている。

そう、これこそが、この記事のテーマ、
「生めば生むほど足りなくなるというパラドクス」
です。

 

実は賢い人はみんな気づいてる!?

 このパラドクス、今はやりのこの本でも指摘されていました。

人生を思い通りに操る 片づけの心理法則

人生を思い通りに操る 片づけの心理法則 

 

 Daigoさんは、この本で常に、「手段の自己目的化」、つまり、「片付け」を目的にしないこと、そして、空いた時間やスペースにモノを詰め込まないことの大切さを説いています。参考になる部分も多いと思いますので、ぜひ読んでみてください!

 

 パラドクスに陥らないために

では、パラドクスに陥らないために、何をすればいいのでしょうか?

それは、「足るを知る」ということだと思います。

自分には何が必要なのか? 何があれば十分なのか?
なぜ、それが必要なのか?

これらを常に問いつづけることが、最も重要だと感じます。

 

この問いの実際的な方法については、また後日(いつになるんだ……)

 

まとめ

 今回は、「生めば生むほど足りなくなる」をテーマにまとめてみました。

人間の欲は尽きない。尽きないからこそ、これは永遠のテーマ。

 

だから、どうしたらいいか悩むわけですが……

それを自覚するだけで、十分な気もします(笑)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 

kazu