#3 読書ガイドとしておすすめしたい、大学入試現代文問題集。『上級現代文1』
こんにちは。kazuです。
ネタはいっぱいあるのに書く時間がありません。というわけで、書けるときに書けるだけ書いていきます。
今回は、受験でお世話になったこの本。あ、ちょっと待って。勉強の話ほとんどしないから! 嫌だとか言って読むのやめないで!
入試現代文の底力
自己紹介でも触れたのですが、私は1浪しています。
もちろん、1年間勉強に明け暮れていたわけですが、その時に思ったんです。
入試現代文って、めっちゃ面白くね?
理由は3つ。
- 高校生対象だからとっつきやすい
- 論理展開がわかりやすいとこだけ抜粋してある
- 大学の先生が1年かけて選んでいて、内容が深い
入試現代文って、もちろん大学の先生方が選んでるわけです。受験生=大体高校生ですから、選定基準もそれに合わせてあるんでしょう。力を試しながらも、やっぱりそれなりに手加減してくれてます。
例えば、具体例が身近なものだったり、テーマ自体が身近だったり。
しかも、大学の威信をかけてるので、内容は深いから、好奇心をくすぐられます。出典を見ると、こんな本どっから見つけて来るんだ、って感じですし。自分だけでは絶対に見つけられない本であることがほとんど。その大学のカラーが前面に出ていたりするのも面白いです。
入試現代文の問題集は宝箱
そういう意味で、入試現代文の問題集、特に過去問を集めたものは「読書ガイド」として最高におすすめです。
特にこの『上級現代文1』は、問題集としても優秀なのですが、各文章につき「参考図書」 が2冊ずつ紹介されているし、素材文自体も面白いものが多く、「読書ガイド」としては超優秀です。
デザインもおしゃれで、「勉強」って感じが比較的少ないのもポイントです。
特に面白かった一冊を紹介
この問題集に登場するものをすべて読んだわけではないので、今のところ一番読みやすかったなと思うものを紹介します。
春が来れば花が咲き虫が集う―当たり前?でもどうやって彼らは春を知るのでしょう?鳥も植物も虫も、生き物たちは皆それぞれの方法で三寒四温を積算し、季節を計っています。そして植物は毎年ほぼ同じ高さに花をつけ、虫は時期を合わせて目を覚まし、それを見つけます。自然界の不思議には驚くばかりです。日本を代表する動物行動学者による、発見に充ちたエッセイ集。(「BOOK」データベースより)
この本はとにかくテーマがわかりやすいです。「蛾が光に集まるのはなぜか」とか。
エッセイだから読みやすいですし。おすすめです。
まずは、エッセイ集だと思って
問題集の紹介に戻ります。
まずは、ちょっと高級なエッセイ集だと思って素材文を読んでみてください。問題は、解かなくてもいいです。で、面白かったなあと思うテーマの素材文の「参考図書」を読んでみてください。
もし、素材文でわからない言葉などがあれば、このキーワード集が読みやすくておすすめです。
読解 評論文キーワード:頻出225語&テーマ理解&読解演習50題
これも、読書ガイドとしてもおすすめである一冊なのですが。
他にもある! 読み物として面白い問題集
こちらは英文になってしまうのですが(対訳があるので英語ができなくても読めます)、英語の文章素材もとっても面白いエッセイ集として読めます。
ちょっとレベルを上げるならコレ。
使い方上級編
読むだけではもったいないので、ワンランク上の活用法を紹介します。
それは、「ストックノート」!
ストックノートというのは、ノートの左ページに文章の要約を、右ページに気づいたことをまとめるノートで、出口汪先生が考案されたもの。
参考サイト:出口汪 ストックノート学習法
私はこのノートを浪人時代ずっとつけていたのですが、このブログも、このノートの発想がルーツです。おすすめなのでぜひ試してみてください。
問題集アレルギーだったあなたへ
こんな記事を書いておいてなんなのですが、
私は、いわゆる「受験勉強」は大嫌いでした。
うそではありません。本当です。
自宅浪人だったのはお金がなかったからですし、もう絶対に大学入試を控える受験生には戻りたくありません。
このブログのテーマでもあるのですが、この世の中のものは必ずどこかでリンクしています。受験勉強に出てくるものも、必ず何かにつながっています。
「勉強」というフィルターが、それをわかりにくくしているだけで。
だから、その世界を読み物として、楽しみながら見てみましょう。
食わず嫌いはもったいないですよ!!! 意外とおいしいかもしれませんから。
最後に、私の好きな本から一節を引いておきます。
それは、黒だと思っていたものが白だった、なんて単純なことではなく、たった一色だと思っていたものがよく見るとじつにいろんな色を秘めていた、という感じに近いかもしれない。
黒もあれば、白もある。
赤も青も黄色もある。
きれいな色もみにくい色も。
角度次第ではどんな色だって見えてくる。
(森絵都『カラフル』より)
まとめ
用途が限定されているものでも、実は結構いろんな使い方があるかも? と思う今日この頃です。また発見したらこのブログにて綴っていきたいと思います。
今回はすっきりと終えることができました! 良かった!
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
kazu